今回は、また映画『交渉人』に戻って、スラング英語を紹介します。
We all know it’s bullshit.
(うぃ・おーる・のう・いっつ・ぶるしっと)
交渉人のダニー(サミュエル・L・ジャクソン)が、同僚殺害の嫌疑をかけられてしまいます。で、今回のセリフは、ダニーの家の家宅捜査に同行してきた上司が、ダニーにかけた言葉です。
その意味は?
お題を意訳すると、
「誰もおまえがやったなんて思ってないよ」
という感じです。
この “bullshit” も、よく出て来るスラングですので、一度覚えてしまえば、忘れない単語のひとつだと思います。意味は、「でっちあげ」とか「あきらかな嘘」といった感じです。
ひと言、 “Bullshit!” というと、「うそだろ」とか、関西弁風に訳すなら「あほ、いうてんな!」、北海道弁なら「またぁ!」というのもぴったりな場合もありそうです。
「ぶる・しっと」というのは語呂はいいですけど、でもなんでbull(雄牛)のshit(糞)がこういう意味になるんでしょうかね?
会話例:
I think they are bullshitting us.
(奴ら、俺たちを騙そうとしていると思う)
Yeah. It’s got to be a ponzi scheme or something. (ああ、ポンジ・スキームか何かみたいだな)
そういえば、”bull” には、いじめるという意味がありますので、”bullshit” には、「強気で騙してしまう」というニュアンスがあるかもしれませんね。