今回のスラング表現も映画 “COLLATERAL” から続きで、前回紹介したセリフに続く一文です。
The money wasn’t shit, but that wasn’t the point.
(ざ・まにー・わずんと・しっと・ばっと・ざっと・わずんと・ざ・ぽいんと)
今回のポイントは、shitの使い方です。以前にこの単語を「くだらないもの」という意味で使っているフレーズを紹介しました(こちらの投稿)が、今回はそれだと、意味が通じませんよね?
その意味は?
今日のこのフレーズでは、このshitをgoodの意味で使っているのです。なので、このセリフの意味としては、
カネは良くなかったけど、そんなことはどうでもよかったんだ
となります。
同じ単語なのに、反対の意味の言葉になるって、ちょっと困りそうですが、実際には、その人の普段の言葉遣いやクセなんかがわかっていますので、実生活上では意味を取り違えることはないと思います。
このように “shit” というスラングは、実はいろいろな意味に使える単語ですので、オモシロい表現を耳にしたら、また紹介しますね。
余談ですが・・・
ところで僕は、学生時代を関西で過ごしましたが、関西弁の「自分」の使い方に慣れるのに暫く時間がかかった記憶があります。
関西弁では、話している相手のことも「自分」というじゃないですか。どっちの意味につかっても、混乱しないということは、主語そのものは重要ではない日本語の特徴なのかもしれませんが、僕はしばらく違和感がありましたです、はい。
あ、 “shit” と「自分」とでは、随分とかけ離れていますが、まあ、そういうことで。