今日も映画”COLLATERAL”から。ジャズクラブのオーナーの語りの場面には、スラングがいっぱいですね♫
“The dude was so focused, man.”
(ざ・でゅーど・わず・そー・ふぉーかすと・めーん)
このセリフは、マイルス・デイビスの話をしているときに出てきたものです。
その意味は?
注目の単語は、”dude”と”man”。このふたつはスラングで、似たような使い方をします。
まず「間投詞」的な使い方。「うへぇー」とか「うぉー」とか、喜怒哀楽の気持ちが反射的に口を突いて出てくる言葉です。例えば、”Dude, what’s going on here!”「あじゃー、何が起きてるんだ!」はDudeをManに置き換えても同じ意味です。
お題のセリフの最後についている、”man” も同じで、特に意味があるわけではありません。
また、dudeもmanも相手(男性)を呼びかけるときに使うことが多いです。というわけで、dudeとmanはペアで覚えてしまいましょう。映画を見ているとどちらもよく耳にします。
で、dude ですが、この単語は、もともと「身なりのきちんとした男性」のことを意味していたのですが、そこから転じて、西部の人達からみた東部(都会)の人という意味があります。
このセリフの中では、dude はマイルス・デイビスのことを指しています。映画の舞台はLAですから、NYから来ていたと言うマイルス・デイビスをdudeと呼ぶのは、ぴったりな感じです。
というわけで、意訳してみても、
「彼は、ぶっ飛んでたんだ、ホントに」
ぐらいでしょうか。でも、彼という言葉を使った瞬間、ニュアンスのほとんどが消えてしまいますね。英語は英語のまま理解したい理由は、こんなところにあるわけです。
会話例:
Man, what’s new?
(よぉ、変わりねーか?)
Nothing new, dude.
(変わらずだよ)