今日のスラング英語も、映画『ダイハード2』から紹介します。
“Jesus Christ!”
(じーざす・くらいすと)
場面は前回より少し進みます。このセリフは、犯人達がやろうとしていることにジョンが気付いたときに発したものです。前回は悪魔が登場しましたが、今回はキリスト様の登場です。
その意味は?
”Jesus Christ!”または”Christ!”で「目を疑うような驚きや怒りの感情を表現するときに使います。僕の感覚では、どちらかというと怒りの感情が大きい印象です。
あり得ないような出来事などに対して、怒りの矛先を神様に向けるしかない、そんな状況で使うのがピッタリです。
日本語では、こういうときに使える言葉ってあまりないですよね。せいぜい「くっそぉー」ぐらいなもので、あとは「うゎー」とか「えぇー」など、意味の無い音を出す感じですが、英語では意味のある言葉がとても豊富なのです♫
例えば、似たようなスラングに、”Holy cow!”というのもあります。 “holy” は、神聖なという意味の単語です。やはり目を疑いたくなるような驚きを表すフレーズでが、怒りの感情は薄いように思います。
使う状況によって、「うひょー」とか「どひぇー」とかがあいそうです。あ、でも最近は “Holy shit” (こちら)のほうがよく耳にします。これだと少しお下品になるので、「ありえねぇ!」とか。
あまりに酷な状況に「神様!」というのは、まだなんとなくわかりますが(天を仰ぐってありますよね)、「神聖な牛」だの「神聖な糞」だのが、なんで驚きの表現になったのでしょうかね?
会話例:
Shit! The river bank is getting broken!
(やべぇ!川岸が崩れはじめている)
Jesus! Run!
(やば!逃げろ!)