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Slate him with Dr. Prack.

 映画パッチアダムスから続きます。今回はスラングではありませんが、日本人には知らないとわかりにくい、”slate”という単語を紹介します。

Slate him with Dr. Prack.
(すれいてぃむ・うぃず・どくたー・ぷらっく)

(発音↑)

 場面は、ロビン・ウィリアムズ扮するパッチアダムスが、精神病院に入院するするシーン。管理人らしき黒人男性が、受付の女性に指示したセリフが、これでした。

 この”slate”という単語、よく耳にする単語なのですが、日本語の感覚からは遠い単語の代表例だと思うので、ここで取り上げることにしました。少し長い説明になりますが、お付き合い下さい。

その意味は?

 今日のお題を説明的に訳すると、

(書類上の)入院手続きをしなさい。担当はプラック先生。

ということになります。

 ”slate” のもともとの意味は「粘板岩」です。薄くはがれる性質から屋根葺きの材料にしたり、文字を書くものとして使われたものです。このことから転じて、”slate”というと、一枚ペラの書類のイメージになります。立候補者名簿や犯罪履歴書なんかもslateです。

 屋根葺きの材料の時は、「スレート」とカタカナを訳語としてあてることが多いようですが、問題は紙のほうですね。日本語にしようとすると、意訳的にならざるを得ない場合が多いです。

 ついでに、日本語から英語にしにくい言葉が、帳票です。仕事では普通に使いますよね?

 日本語の帳票というと内容は表形式になっているイメージなのに対して、slateは箇条書きの公式記録のイメージです。”clean slate”で、前科・汚点などがない白紙の状態。”be slated for (名簿など)”で、(名簿など)に記録されているという意味になります。

 今日のお題のフレーズは、訳しにくい分キレのある表現になっていると感じます。このような日本語と一対一では単純には結びつかない英単語を、日本語訳ではなくてイメージで覚えはじめると、あなたはすでに英語上級者です。

 ちなみに、今日のフレーズは、CSIマイアミ(TVドラマシリーズ)のホレイショ警部なら、”Book him with Dr. Prack.”となるはずです(笑)。

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