今回も、映画『パッチアダムス』からスラング表現を紹介します。
“He ain’t left the bed in three weeks.”
(ひぇ・れふと・ざ・ベッド・いん・すりー・うぃーくす)
”ain’t”は、今回初登場だと思います。とても便利な、というか便利すぎるスラングなのですが、聴き取ることができるようにだけしておきましょう。
場面は、黒人管理人がパッチを病室を案内して、ルームメイトを紹介する時に使ったセリフです。
このセリフの”ain’t”を聞き取れた方は、超ド級のヒアリング力をお持ちです。「あったはずだという補完状態」で聞きとっているからです。巻き戻して聞き直しても、「えいんと」というはっきりとした音は聞こえてきません。
その意味は?
特に難しいことはないと思います。「彼は、この3週間ベッドから出たことがないんだ」という意味です。
”ain’t” は、映画やTVドラマなどでは、しょっちゅうお耳にかかるスラングで、 “am not, is not, are not, have not, has not, do not, does not “全ての代用になります。
人称・時制を気にしなくて済むので、日本人的には、とても楽ちんということになりますが、おどけて使う場合以外は使わないほうが良いと思います。
理由は、学ぶことをしてこなかった人というレッテルを貼られてしまうからです。なので、癖になってしまってはいけません。
同じように一般動詞の否定でも、”doesn’t”とするべきとことろを”don’t”と言っているのもよく耳にしますが、これもスラングです。私達日本人の場合は、間違えやすいところですが、気がついたら落ち着いて言い直しておきましょう。
僕の体験ですが、高校の交換留学中に、この間違いを言い直してホスト・マザーに褒められた記憶があって、強烈な印象として残っています。
会話例:
I thought there was a can of beer or two in the fridge.
(冷蔵庫に、缶ビールが1,2本あったと思うんだけど)
I ain’t know nothing.
(おら、しーらないっ)
こんな感じで、おどけて “ain’t” を使うならありかも知れません。あ、でも、ウケるかどうかの責任は持てませんので、そこんところはヨロシクです!