今日のスラング表現は、『交渉人』という映画から紹介します。冒頭シーンは、スラングのオンパレードです。
Shut the fuck up, asshole!
自分の娘に銃口をつきつけて立てこもる父親が、吠え続ける自分の犬に向かって叫ぶセリフが、今日のお題です。
その意味は?
まず、この表現での”up”は、Shut といっしょに付いてきたもので、fuck についているものではありません。”fuck up”というスラングもありますが、これは別の意味になります。
このあたりが、知らないと分かりにくい部分かも知れませんね。
”Shut up” なら、みなさんご存知の通りで「だまれ!」とか「静かに!」という意味です。これだけでも結構きつい表現ですが、それに”the fuck”を間にはさむことで、さらにキツイ、お下品な表現になります。
ここでのthe fuckは、単に強調しているだけのことで、特に意味はありませんが、”Fuck you !”で、「うせろ!」という意味がありますので、fuckを使うことで目の前から消えていなくなれというニュアンスが入っていると考えてよさそうです。
なので、この場面にあわせて訳をつけてみるとすると、
「うるせーんだよ、どあほ!」
てな感じになるでしょうか。
単に強調するだけのスラングとしては、”the fuck” の他に “the hell” がありますが、”Shut the hell up!”というのは、私はこれまで耳にした記憶がありません。でも、こういう言い方もあるようですから、映画で見かけたら、記事にしますね。
ここでは、”Shut the fuck up!”で、おきまりのフレーズとして覚えてしまいましょう。
ん?fuckのもともとの意味ですか?
そ、それは・・・ここには書けませんので、興味のある方は辞書で調べてみてくださいね。assholeについては、次回ということで♪
出典元について
映画『交渉人』は、邦画でも同タイトルの映画がありましたが、こちらは、ケビン・スペイシーとサミュエル・L.ジャクソンの二人が交渉人を演じる洋画。
交渉人対交渉人というストーリー展開には緊迫感があって、僕の好きな映画のひとつです。最後の最後のどんでん返しまで目が離せません。