今回からは、映画『プラダを着た悪魔』で耳にしたスラング表現を、いくつか取り上げます。
“Gird your loins!”
(がーでぃゅあ・ろいんず)
映画の冒頭シーンでのこと。ミランダ(メリル・ストリープ)が、予定よりも早くに職場に到着するという連絡が入り、彼女の右腕のナイジェルが、スタッフにハッパをかけるために使ったフレーズが、これでした。
その意味は?
今日のフレーズは上級英語編です。スラングというよりは、古いイディオム(?)で、「気を引き締める」という意味です。
”gird”は、腰などになにかを巻くというときに使う動詞。日本語にもなっているガードルとひっかけて覚えましょう。もしかすると、この言い回しは、ファッション業界ならではなのかも知れませんね。
“loins” は複数で用いて腰の意味です。単数だと牛などの(腰肉)になります。ステーキ店とかによくテンダー・ロインとメニューになっていますよね。ついでに相撲の力士の「廻し」は、 “loincloth” という訳をあてるのが一般的です。
で、「気を引き締める」という意味のスラング、以前に一度出てきたのを覚えてます?
そ、そうです! “Get your thumb out of your ass!” って、ありましたね。同じ事を言っているワケですが、今日の表現とのギャップの大きさが、とーっても英語らしいです。
おっと、ハイソなファッションの世界の映画なので、たまにはお上品にしておこうと思っていたんだけど・・・・復習も大事ということで。
スラング英語って、ホント楽しいですよね!あはははは!