今回のスラング表現も、映画『プラダを着た悪魔』から紹介します。
“She sacked the last two girls …”
(しーさっくと・ざ・らすとぅーがーるず)
面接にきたアンディとアシスタントのエミリーとのご対面シーンからです。
エミリーは、いかにもプライドが高そうなバリバリのブリティッシュ英語で登場です。場違いな服装で面接に来たアンディに、皮肉たっぷりな口調で対応するのですが、その中で出てきたセリフが今日のお題です。
その意味は?
”sack” はもともとは、紙袋という意味。仕事を解雇されると紙袋を手渡されて、それに個人の所有物をさっさとまとめて会社を去る、というのが欧米ではひとつのイメージになっているようです。なので、一般的な口語表現として、 “give (get) the sack” で、「クビにする(なる)」という意味になります。
この表現がさらに進化(笑)して、”sack”を動詞として使うようになったわけですが、やや荒っぽい表現という印象はあります。
また、 “box” も同じように使います。洋画のファンのみなさんなら、会社を首になって、箱に入れた自分の所有物を持ち出すシーンを見たことがあると思います。
このふたつは、いっしょに覚えてしまいましょう。
というわけで、今日のお題は、
「前の女子ふたりは、クビになったわ」
という意味です。
ちなみにこの映画、メインの4人が登場する場面が、それぞれにとってもオシャレだと僕は思っているのですが、みなさんはいかがでしょうか?
会話例:
I don’t beleive everyone here will get the sack. (ここのみんながクビになるなって信じられないよ)。
Shit happens, you know.
(こういうことも、あるさ)