今回も、映画『プラダを着た悪魔』から、スラング表現を紹介します。
“About bloody time.”
(あばうと・ぶらでぃ・たいむ)
場面は出勤初日のアンディ、期待されたタイミングでコーヒーを届けることができずに、さっそくエミリーに嫌みを言われてしまいます。そのセリフが今日のお題です。
その意味は?
「なにをしとっちょかね!」(博多弁風?)という訳が一瞬思い浮かびましたが、これでは、ハイソなエミリーの雰囲気と逆ですね(笑)!
“bloody” は、英国語のスラングで、アメリカ英語では聞きません。もともとの意味は「血だらけの」です。米語としてはスラングの用をなさないみたいですが、知られてはいるとは思います。映画007シリーズでは、Mがよく口にします(こちら)から。
使い方としては、 “fucking” と似ていますが、それほどお下品ではないので、全てに置き換え可能と考えるのはキケンなようです。
この “bloody” と “devil(元々は悪魔の意味)” が、僕のなかでは英国語の2大スラングです。まだまだたくさんあるのでしょうから、英国語のスラングは、今後の宿題になりそうです。
会話例:
Here’s the report.
(報告書です)
About bloody time!
(ようやくできたわけね!)