今日のスラング表現も、映画『スティング』から紹介します。
He didn’t do shit!
(ひー・でぃどぅん・どぅ・しっと)
財布を盗まれかけた黒人が、動けない自分に代わって「金を指定の場所に届けてくれないか」と、たまたまそこに居合わせた男に持ちかけます。でもその男、身なりは良いのですが、ナイフを持った強盗に対峙した時には、ただ見ていただけでした。
そこでジョニー(ロバート・レッドフォード)が言ったセリフが今日のお題です。
その意味は?
”do shit”は、直訳すると「糞をする」ということになってしまいますね。久しぶりに登場のお下品なスラングですが、これで「良いことをする」とか「事を成す」という意味になることもあるのですから、英語を学ぶ者としては困ってしまいます。
以前の投稿(こちら)で、”shit”が”good”の意味で使われることがあると説明したことがありますが、今日のお題はその一例ということになります。
なのでこのセリフを意訳してみると、
こいつは、何もしなかったんだぜ!
ぐらいな感じでしょうか。
僕的には、”shit”が”good”の意味で使われるときは、否定のカタチが多いような印象です。「でかしたぞ」という意味で、 “You did some shit!” というのは、普段からスラングがバリバリのお下品イングリッシュを使っている人が言うのならわかりますが、そうでなければ嫌みにしか聞こえないと思います。
あ、でもその前に、”shit”なんて、あまり使わないようにお願いしますね・・・・でも使ってみたくなるのが人情だったり・・・・おら、知ーらないっと(爆笑)
会話例:
I wonder if I can join the circle.
(仲間に入れてもらえるかな)
Maybe, but you gotta do some shit for them.(多分な、奴らに何か貢献すればだけど)