今日のスラング表現も、映画『スティング』から紹介します。
Butt out, chicken liver!
(ばだうと・ちきん・りばー)
場面は前回の続きです。「何もしなかったじゃないか。」と言われた通りすがりギャングが、切り返したのがこのセリフです。
その意味は?
”butt” は、スラングでお尻の意味があります。これは、 “buttocks”(ちゃんとした言葉で、臀部、お尻の意味)からきたのだと思います。なので、お下品度は低いと思います(笑)。
で、”butt out”は、「お節介をやくな」という意味になります。逆に、”butt in” とすると、「お節介をやく」とか、「割って入る、介入する」といった意味になります。
すると、”ass out”は、どうよ?と、このブログの読者の皆さんは気になってくると思うのですが、これは、これは別の意味に使われているので、また映画のシーンに出てきたときに紹介しますね。
というわけで、今日のスラング表現を意訳すると、
「余計なお世話だ、若いの!」
てな感じになります。
後半部分の”chicken liver”ですが、「ニワトリのレバ(肝臓)」って、なんでしょうね? “chicken” だけだと「勇気がない弱虫」という意味のスラング表現になりますが・・・・。
このシーンでしか聞いたことがないので調べてみると、子供が人を罵るときに使う表現なのだそうですが、よくわかりません(滝汗)。これも、他の映画で耳にしたら、改めて投稿しますね。
会話例:
You don’t want to butt in their conversation.(彼らの話に、横やりを入れちゃダメだよ)
Yep, I know. (ああ、わかっているよ)
参考までに “butt” は、「なにかの太い方の端の部分」を指すときに使う言葉です。釣り竿の手元の部分とか、銃の台尻部分とか。日本語でも、何かの物の「お尻の部分」と表現するときがありますよね。そういうときに英語では “butt” をあてるとドンピシャリのことが多いです。
そういえば、タバコの吸い殻も “butt” ですね。太い部分ではありませんが、フィルター部分がイメージ的に “butt” なのだと思いますが、違うかな?