今回からは、映画『スカイフォール』で耳にしたスラング英語を紹介しますね。
“Get after them, for God’s sake!”
007シリーズは、スリリングな追跡劇から始まることが多いですが、この最新作もそうでした。新人の女性エージェントが、ボンドの素早い判断についていけず、遠隔から指示を出していたMが、彼女を一喝したセリフが今日のお題です。
その意味は?
”for God’s sake”は、直訳すると「神様のために」となってしまいますが、これはスラングで「たのむから」とか「後生だから」という意味です。でも、そうすると怒りにも似たイライラ感がなくなってしまう気がします。
逆に「心からお願いします」という穏便な(笑)お願いを表現する時には、このスラング表現は使わないです。
というわけで、今日のお題を意訳してみると、
「追いなさい、なにぐずぐずしてるの!」
ぐらいの感じになると思います。
神様を引き合いに出すのは、やはりあまりお上品とは言えないようです。で、”God” は、”Christ(キリスト様)” 、 “heaven (天国)”、 “Pete(ペテロ)”と置き換え可能です。
”for heaven’s sake” はすこし穏便になるように思います。 “for Pete’s sake” というのを耳にしたのは、記憶をたどると30年も前のハナシで、最近は耳にしたことがありませんです。
一番よく耳にするのは、なんといっても “for God’s sake” で、普通に使うイディオムとして覚えてしまいましょう。ただし、使う時は、相手に対するイライラが感が丸出し状態になるということだけは、忘れずにお願いしますね
会話例:
You listen to me, for God’s sake.
(おまえ、ちゃんと話を聞けよな!)
Why? It’s not a matter of life and death, is it? (なんで?生きるか死ぬかみたいな話じゃないだろ?)