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To hell with dignity!

 今回も映画『スカイフォール』から、スラング表現を紹介します。

“To hell with dignity!”
(とぅー・へる・うぃず・でぃぐにてぃ)

(発音↑)

 場面は前回の続き、マロリ-がMに勇退を迫る場面です。

 苛立ちはじめたMに対して、「今なら爵位を授与されるから威厳をもって勇退してはどうか。」と、あくまで英国ジェントルマン風に迫るマロリ-。これに対して、ガマンの限界を超してしまったのでしょう、Mが切り返したセリフが今日のお題です。

その意味は?

 ”hell”は何度も出てきましたが、もともとの意味は地獄。「威厳と供に地獄へ」では、意味をなしませんが、”I go” が省略されていると考えると、あってはいけないことと想像できそうです。

 なので意訳してみると、

「威厳がどうとか、私にはあり得ないし」

 ぐらいの感じになると思います。でもこれだと字幕にするには、長すぎますね。難しいところです。

 ちなみに、”To”はないことも多いです。”Hell with it!”とか、しょっちゅう耳にしますが、知らないと聞き取るのが難しいと思いますので、覚えてしまいましょう。

 使う場面によっては、「くっだらねー」とか「意味ねぇ-」ぐらいの意味にもなると思いますが、紳士淑女の皆さまが突然こんな表現を使うと、最終通告のジ・エンドになりかねませんので要注意です(笑)。

 この話し合いのシーンも、このひと言で、終了でした。

会話例:

Want some smoking shit?
(煙たいヤツ、いる?)

Hell with it. I don’t belive it!
(いるワケないだろ。信じられん!)

 天国も地獄も罵り言葉になる感覚は、異文化の日本人にはオモシロイですよね!

 あ、でもそんなこというと「神様、仏様、キリスト様」と異なった宗教を一緒にしている日本人の文化も「オモシロイ」と言われそうです。

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