今回のスラング英語も、映画『ジャッカル』で耳にしたセリフから紹介します。
“I bet you it cost you a shitload.”
場面は前回の続きです。ノートパソコンと携帯電話を使って遠隔操作できるよう組み立てられた機関銃を見て、舞い上がってしまったかのようなメカニック君、お下品なスラングのオンパレードが続きます。
その意味は?
意訳すると、
すんげぇー金かかっているなぁー
ぐらいな感じですが、今日のセリフには、ポイントがふたつあります。
まず、”I bet you” の部分は普通の口語表現ですが、知らないと聞き取りにくいので、少し説明しておきます。これを機会に覚えてしまいましょう。
“bet” は元々は賭けるの意味です。そこから転じて「何々を当然のことと思う」という時に使うとても便利な表現で、普段の会話でしょっちゅう登場します。
”I bet you are.“や”I bet you do.” で、「あなたらしいね」といったニュアンスが入った同意の言葉になります。 “are” か “do” かは、相手が何を言ったかによるわけですが、そこまで考えなくてもいいのが、ただ単に “I betcha.“です。”betcha = bet you” で、ここまでくるとスラングでしょう。
んで、さらに主語まで省略してしまって “Betcha.” だけで以上終了というのもアリです。
”bet” の使い方としては、もうひとつ別に “You bet.” 今度は、「あなたが賭ける」と言っているわけですから、「あなたが言う通りだろう」というニュアンスの同意の言葉になり、お礼を述べたときの返答として返ってくることがよくあります。この場合も、軽く「なんのことはないよ」ぐらいの意味になります。
学校英語で習った “Not at all.” って、米語では、ほとんど耳にするこはないですが、 “You bet.” はしょっちゅう耳にします(笑)。
会話例:
I don’t think it’s gonna work.
(うまくいくとは、思えないな)
No? OK then, I betcha 10 bucks.
(そうか?じゃあ、10ドル賭けてもいいぜ)
次にお題の後半部分、”shitload” ですが、実はこちらがメインイベント(笑)。とてもオモシロイ表現なので、これは次回の楽しみにしておきましょう(笑)。