メニュー 閉じる

聞くか、書くか?

先日、アメリカ人と日本人のご夫婦と食事をともにする機会がありました。アメリカ人のご主人、日本には住んでいたことはないとのことでしたが、かなり日本語を学ばれているようでした。

興味があって聞いてみると、「食事や料理」に関することから日本語を覚えようとしているのだとか。でも特にこれといって努力をしているわけではなくて「音を真似る」ことを努めているそうです。

私達日本人は、どうしても文字から入ろうとしてしまいますよね。これは、日本語がそうだから自然とそうなってしまうのだと思います。音の種類が少ない分、文字の数が多いのが日本語、逆に文字の数は少ないけど音の数が多いのが英語。なので、外国語を学ぼうとするときは耳から入ろうとするのが彼にとっては自然なことなのですね、きっと。どっちがどう、ということではなくて要はそれぞれの特性にあった学び方があっていいと思います。

自分の経験から思うのは、必要な単語を知っていることがまずは先のように思っています。で、その単語を会話の中で聞き取るヒアリングが、その次。スピーキング力は、ヒアリング力の後を追いかけるようにして伸びてくる、というふうに思っています。この循環で努力を積みつづけていくと、知らない単語が出てきたときにその意味を文脈から予想したり、あるいは話している相手に確認しながら会話を進められるようになっていくものだ、というのが僕の経験です。もっとも、幼少期とか子供の頃から英語に接する環境にある場合には違うとは思います。

思い出すのは学生の頃、30年以上前の話になりますがソニー・ウォークマンが世に出たときです。僕には、これが大きかったです。当時は月刊誌で、『時事英語研究』という雑誌がカセットテープ別売りで販売されていたのですが、これをウォークマンで聞きつづけました。必要なボキャブラリーと聞く力がつけば、スピーキングの力もそれなりに伸びるものだと実感したのはこの頃です。特にネイティブの先生がいる英会話学校に通ったわけではありませんが、部活でディベートをやっていたため、英語を口にする機会が多かったことはラッキーだったと思います。

通訳者の養成所に籍を置いてからは、さらに何段もの大きな壁がありましたが、そんな経験も含めて、僕が思う英語の学習方法なんかも、機会があったら書いて見たいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です