今日のスラング表現も、映画『ブルース・ブラザーズ』から紹介します。場面は前回の続きです。
“No fucking way!”
(のぅ・ふぁっきん・うぇい)
ハンドルを握っているエルウッドは、兄弟が以前に世話になった養護施設に向かいます。出所の折には挨拶に来るという約束を果たすためだったのですが、そうと気付いた兄のジェイクが放ったセリフが今日のお題です。
その意味は?
この場面に合うような意味としては、
「ありえねー!」
というワケです。
”No way” は、よく使われる口語表現です。本来は頭に “There is” がついていたのが省略されたもので、「決して~ない」という意味ですが、それをさらに強調する意味で “fucking” が間に挟まって、語呂の良いキマリ文句になっています。
よく耳にすると思いますので、覚えてしまいましょう。
単に強調しているだけの “fucking”ですが、この単語が入るだけでリズム感がでるような使い方は、たくさんあります(例はこちら)。
”No fucking way”と同じような表現で、 “No way in hell!”というスラング表現もありますが、こちらのほうはリズム感がない分、怒りの感情が強い印象です。まあ、どっちにしてもお下品なことに変わりありませんので、心して使いましょう。
会話の例
We’ve got to walk 10 miles from here.
(ここから10マイルは歩くしかないんだ)
No fucking way!
(聞いてねーよ!)
スラング英語って、その状況で、いろんな訳が考えられるのが、オモシロいところでもありますね。例文を考えていたら、「聞いてねーよ!」というのがハマる場面もありそうです。
あと、僕の印象としては、 “No way” は親に何か言われたときの子供の反応でよく使われているように思います。なのでビジネスの現場で使うと、幼稚な印象を与えてしまいそうです。これはあくまでカジュアルな口語表現という理解にしておいて下さい。
もちろん、 “No fucking way.” はビジネスシーンでは論外ですので、そこんところヨロシクです(笑)。