今回のスラング英語も、映画『人生の特等席』で耳にしたセリフから紹介します。
“You’re trying to piss me off.”
場面は少し進んで、ガス(クリント・イーストウッド)がスカウトの仲間達と、ネット裏で試合を観る場面です。
もう何年もいっしょにやってきた仲間達なのでしょう。他愛もないハナシをしながら、仲間のひとりをからかい始めるのですが、それに気付いた本人のセリフが今日のお題です。
その意味は?
”piss 人 off” は、以前にも出てきました(こちらの記事)。人をひどく怒らせることです。人のほうを主語にしたいときは、学校英語的には受け身形でしょうが、ここは口語らしく “get” を使って “人 get pissed off” とするのが英語らしいです。
最近日本語でも、「キレる」という言葉をよく聞きますが、そんな感じです。”He got really pissed off.” で、「まじギレした」なんて訳が今風でしょうか(笑)。
というワケで、お題を意訳すると、
「おまえら、俺をイラつかせようとしてるんだろ」
てな感じになります。スカウト仲間とはいっても異なった球団に所属しているライバル同士ですから、きっと以前にそんなことがあったのでしょうね。
会話例:
He got really pissed off and glared at me.
(彼まじギレして睨みつけて来やがった)
What the hell’s wrong with you?
(あなたいったいどうしちゃったの?)
余談ですが、”piss” で思い出すのは、飲み物でカルピスってあるじゃないですか?あの名前を初めて聞くアメリカ人の反応は、決まって「冗談だろ」てな感じです。
私が小学生の頃にはすでにあった飲料なので、今さら名前を変えるわけにはいかなでしょうが、国際化が進んだ現在、商品の名前を考えるときに、注意しなければならないことってあるように思います!