今回のスラング表現も、映画『潜入者』で耳にしたセリフから紹介します。
“It’s my fucking drug of choice!”
今日のセリフは、英語ならではのキレが良い表現だと思います。
場面は前回と同じでその続き。考え方が異なった二人の捜査官が言い争う場面・・・と、日本人的には見えるでしょうが、この場面はお互いの主張をしあうことで二人の理解が深まった場面なのです。
で「お前はなぜこの仕事をやっているんだ?」という問いに対する結論が、このセリフです。
その意味は?
今日の注目は、スラングの “fucking” よりも、”my drug of choice” の部分でしょう。自分の仕事のことを、「人生を壊してしまうほどハマってしまう」ドラッグに例えたワケですね。
間にはさまった “fucking” は、例によって続く単語を感情を込めて語呂良く強調しているだけです。
実は、このセリフは、 “I love this shit! (オレは、このクソみたいな仕事に惚れ込んでるんだ)” に続いたセリフです。普通に訳せば「これは自分が選んだドラッグなんだ」となりますが、場面にあわせて意訳してみると、
「他に選択肢はねぇんだ!」
くらいでどうでしょう?
ちょっと意訳しすぎかも知れませんが、これに続くセリフが「言っておくが、このオレの右に出るヤツはいないんだよ」と続くこの場面は、実は私のお気に入りのシーンです。
言葉はお下品ですが、相手が自分の上司であっても主張するべき所はハッキリと主張することで理解しあうという、120%ぐらいアメリカンな文化を感じる場面なのです、はい。
会話例:
I don’t believe he’s out to play pachinko today.
(こんな時にパチンコに出かけるなんて信じられないよ)
It’s his fucking drug of choice.
(勝手にさせとけよ)
こんな感じで、「どうしようもないので、勝手にさせておこう」という場合にも使えそうです。日本語から訳すように考えると、このような言い方はは、絶対に出てこないと思います。