今回のスラング表現は、映画『ジョン・ウィック』で耳にしたセリフから紹介します。
Did you just lose your shit?
場面は、ジョン・ウィックから盗んだ車を、父親(ロシア系マフィアのボス)の息のかかった自動車整備工場に持ち込んだシーンです。
その整備工場の経営者に、まさか刃向かわれると思っていなかった息子君。「出ていけ」と言われて、言い返した台詞が今日のお題です。
その意味は?
”shit” は、これまでに何度も出てきた定番で、本来は「糞」の意味ですが、「糞を失う」では意味不明ですよね。
実は “shit” は、何か別の単語の代用として使い、お下品なキツイ言い方にすることができるスラングでもあります。
この場面では、”mind” でしょう。 “lose mind”で、「正気ではなくなる、気が狂う」が普通の表現です。これを “shit” に置き換えているワケですね。
なので、今日のお題を意訳すると、
「てめぇー、気でも狂ったのか?」
ぐらいな感じになります。
会話例:
I’m gonna have it out with that bastard, today!
(今日は、あの野郎とけりを付けてやるんだ!)
Ok, ok, but don’t lose your shit, all right?
(しゃーねーなー、でも短気起こすなよ、頼むぜ)
出典について
映画『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスが冷徹な殺し屋を演じている比較的最近の映画ですね。私は知らなかったのですが、3作目まで公開されたようです。
英語はそんなに難しいワケではないのですが、なにせドンパチやるシーンの連続で、会話が少ないです。アクションもの全体に言えることかも知れませんが、ヒアリング力の向上や維持を目的にするには、ちょいと非効率だとは思います。
その分、お気楽に観るには楽しめる映画だと思います。