今回のスラング表現も、映画『潜入者』で耳にしたセリフから紹介します。
“You gotta do whatever the fuck you gotta do”
このサイトの記事を書き始めて改めて思うのは、スラングを使うことで感じるリズム感の良さなのですが、今日のセリフもそんな一文です。
場面は、少し進んで、売春婦を断った麻薬捜査官が、パートナーにそのことを責められるところです。このシーンは、スラング英語のオンパレードですね(笑)。
その意味は?
”gotta” は、以前にも出てきました(こちら)が、”got to” が短くなったものです。”have got to” なら口語表現として覚えている方が多いと思いますが、このセリフでは、”have” まで省略しています。
”the fuck” の部分は、”the thing” を置き換えたと考えると、構文的にも理解できると思います。なので、意味としては、「やらなきゃならないことは、やらなきゃならない。」ということになりますが、それでは普通の会話になってしまいます。
ということで、場面にあわせて意訳するなら、
「断るなんて、あり得ねぇ-」
ぐらいな感じでしょうか。
ちなみに、”the fuck” は、”the shit” に置き換えることも可能ですが、前者は、「やりたくないこと」で、後者のほうは「くだらないこと」というニュアンスの差があると思います。
さて、今日のフレーズを口に出して練習するときは、”the thing”のほうにしておきましょうね。リズム感がありますし、たまに使うことがあると思いますので、思わずお下品なほうにならないようお願いします!
会話例:
Whatever the fuck they say, stay silent.
(何を言われても、だまっているんだぞ)
Ten Four!
(了解)